2020/11/13 14:49
メキシコ雑貨店では当たり前のように並んでいるサンタムエルテ像。一体この子たちの正体とは?
Prueba店主にとっては開店のキッカケになったと言っても過言ではない、ちょっと特別な存在なんです。
初めての出会いはアンティークショップでの一目惚れ。あまりの存在感に負けて即座に連れて帰り、色々調べてみたらなかなか奥深くて面白い…。
そこで簡単にですが、大好きなサンタムエルテについて書いていきたいと思います。

一見死神の様な姿に怪しい装飾品…何も知らないと黒魔術的なものにも見えかねないルックスですよね。
怖い存在?いえいえ、実はSanta Muerute=死の聖母、骸骨の聖母と呼ばれる守り神なんです。
メキシコへ行くとテピートなどの地域によっては街のあちこちに祭壇があり、サンタムエルテが祭られています。
祭壇にはお花やパン、林檎や煙草などのお供え物がしてあり、現地の人たちにとっては信仰の対象なんですね。



一時期は麻薬にまつわるギャング同士の抗争においてサンタムエルテを持参し勝利したギャングのメンバーが「サンタムエルテのお陰だ!」と発言したせいで暴力やカルト的なネガティブなイメージが浮上した時期もありましたが、これはサンタムエルテにとっても悲しい事件ですよね。


色によって様々な意味合いがあり、例えば白=純化、赤=情熱や愛情、青=仕事運、緑=正義、金=金運など。
ちなみ黒が一番強力で、不運や悪霊などの邪悪なエネルギーを阻止してくれるそうです。
装飾品にも意味があり、天秤=平等や公平、地球儀=全人類の神、フクロウ=メッセンジャーであり知恵の象徴、砂時計=時間などなど。
ちなみにお客様から「サンタムエルテ像が欲しいが、どうやって選んだらいいのか分からない」といった内容の相談を頂くことが多いのですが、私は個人的に「直感」で選ぶのがベストだと思います。
勿論用途によって色で選ぶのも大いにアリですが、購入して頂いたお客様に選ばれた理由を尋ねると「呼ばれたから」とお答え頂くことも少なくないです。
店主も何となく話し掛けられた気がして、久し振りに磨いてあげたらその日の内にお嫁に行く子も多かったり…。
サンタムエルテの方が新しい持ち主を選んでいる気すらします。本当に不思議な存在で、ただの置物とは思えませんね。
一体づつ個性があり、表情にも愛嬌があって可愛いですよ。一見怖そうな見た目ですが、愛着が湧きます。


店主目線でのざっくりとした説明になってしまいましたが、サンタムエルテについてより詳しく書かれている書籍もあります。
面白い!もっと知りたい!と思ったら『骸骨の聖母 サンタ・ムエルテ』と検索して下さい。かなりおすすめの一冊です。

サンタムエルテについて何か質問がございましたらBASEからメール、あるいはPruebaのインスタグラムからDM下さいね。
それでは是非お気に入りの一体を探してみて下さい。良き相棒になること間違いないですよ!
Prueba渡邊

